緑内障の2つの症状

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緑内障の症状前回の記事では、タイトル通り『視力0.3以下の近視が緑内障になるリスクは2.6倍』になる事実をあなたとシェアさせて頂きました。

 

重要なことなので、もう一度シェアさせて頂きますが、緑内障は目の圧力で視神経が常に圧迫され、視神経の障害や視野が欠けてしまう眼病です。

 

中高年に多く、加齢と共に増加していく病気で、40歳以上の17人に1人がこの病気にかかっているのではないか、と多治見スタディの結果から推測されています。

 

 

1 緑内障治療の現状と考え方

 

また、70代になると、この有病率は大きく上昇し、8人に1人が緑内障をわずらっているのではないか、と考えられています。

そんな緑内障は失明が怖い病気でもありますが、どのような流れで緑内障になるのか、わかりやすくすると、このような流れになります。

 

目の圧力=眼圧 → 神経にダメージが与えられる

神経のダメージ  → 視野が欠けてしまう

視野が欠ける   → 失明

 

他の本や眼科では目の圧力=眼圧とは書かず、最初から眼圧と書いてあり、眼圧が高いとどうなるんだ? と調べ始めることになります(……私がそうでした)

 

あなたが眼科に行くことになった際には『眼圧』という単語は覚えておいた方が、目の症状を理解しやすいかと思います。

眼科のお医者さんが、眼圧が高いと「良くないですね」と言い、眼圧が低いと「良かったですね」と言うのは、眼圧が高いと神経にダメージが与えられてしまうからなのです。

 

もっとも、あなたとシェアしたように、眼圧が低いから緑内障ではない、とは言い切れないのが現状ですが。

 

そして、重要なことがもう一つありますが、それは緑内障の考え方についてです。

治療方法や細かい目の仕組みはあとでシェアさせて頂こうかと考えていますが、ここでシェアしたいのは、あなたの『治療』という概念と、実際の緑内障治療との間に存在するギャップについてです。

 

『緑内障の治療』と聞いた場合、あなたはどういう状態をあらわしていると思いますか?

 

1番 失明した状態を元に戻す

2番 欠けた視野を元に戻す

3番 ダメージを受けた神経を、ダメージを受けた前の状態に戻す

 

実は……現代の医学では、1番も2番も3番も、全部できません。

 

緑内障でダメージを受けた神経は元に戻りません。

 

こう書くとショックを受けられるかもしれませんが、現代の医学では、ダメージを受けた視神経を回復する方法は無いとされています(早く回復する技術が登場して欲しいものです)

 

現代の医学で可能な『緑内障の治療』とは、『眼圧を下げること』になります。

 

そして、眼圧を下げることができるのであれば、『とりあえず緑内障になっていることを発見出来れば、症状を悪化させることは無いのね』と思ってしまうかもしれません。

 

ですが、治療をして眼圧を一時的に下げることはできても、一生を通して眼圧が下がるということは無いので、緑内障になった時には、一生眼圧を下げる対策を続ける必要があります。

 

どういう事かと言うと、『緑内障は治ったのでもう病院には来なくていいですよ』とは眼科のお医者さんから、現状の医学では言われない、ということです。

 

また、緑内障で厄介な点は、『これって、もしかして緑内障なんじゃないのかな?』と疑問を中々持てない点です。

 

『これって、もしかして緑内障なんじゃないのかな?』とあなたが疑問を抱いてしまうくらい症状が進んでしまうと、視野や視力に重大な悪影響が発生している段階でしょう。

 

どうして、そんな段階になるまで緑内障であることに気付けないのかというと、それは目の神経の成り立ちにかかわってきます。

 

2 緑内障を発見しにくい理由

 

目の神経は重要な神経なので、神経のいくつかに異常があっても大丈夫ないように、かなり余裕をもって目と接続されています。

 

そのため、50%近く目の神経が減っても、本人は気付かないことがあります。

ちなみに、毎年平均で0.5%前後、目の神経が脱落していくそうです。

 

緑内障の初期で、症状を自覚出来ない人がいるのはこのためです。

 

少しずつ緑内障によって異常が発生しても、目の神経は5割に減ってもどうにかしてしまえるくらいタフな器官なので、少しの異常では気づきにくいのです。

 

ちなみに、緑内障の初期症状は部分的な視野の欠損だけですが、症状が進行すると全ての視野が欠けてしまい、失明に至ります。

 

3 緑内障治療は予防という考え方の方が近い

 

緑内障の治療は、眼科の医者ではなく、私やあなたの考え方でいくと『予防』と考えた方がしっくりくると思います。

 

緑内障の予防は定期的に予防しないと目の神経が減っていきますし、予防したからといって、目の神経が元に戻る訳ではないので、どうしても『治療した』という実感がわきにくい目の病気です。

 

こういう実に厄介な性質があるので、日本人の現在の失明理由第一位が緑内障になります。

 

 

ちなみに、緑内障と一口に言っても、その内実は様々で、いくつかのタイプがあります。

 

まず、緑内障になった原因が特定出来ない、原発緑内障(原発とは原因がわからない、という意味です)が、緑内障の9割以上を占めています

 

他には糖尿病など全身の病気、ぶどう膜炎などの目の病気によって起こる続発緑内障、生まれつき房水(眼球の中を循環する水のこと)の排出路に異常があることで起こる先天緑内障があります。

 

緑内障のタイプは主にこの三つとされているのですが、原発緑内障には大別して二種類あり、さらにはこの二種類が全く違う病気と言ってよいほどに病気が起こる仕組み、治療法が違うので、症状は四つと言えるでしょう。

 

ここからは、目の病気によって起こる続発緑内障と先天緑内障以外の、二つの緑内障のタイプとその症状についてシェアしていきます。

 

4 原発閉塞隅角緑内障

 

原発閉塞隅角緑内障は、眼球の中を循環する水の排出路の部分が塞がれてしまうタイプです。

 

台所の流し口が詰まってしまった所をイメージして貰うと、わかりやすいかもしれません。

遠視気味の人に発生しやすく、こちらは50歳以後に発症する例がほとんどで、発症頻度は女性が男性の約2倍です。

眼球の中を循環する水の排出路の部分が塞がれてしまう理由は不明ですが、徐々に排出路の部分が塞がれてしまう慢性型と、突然眼圧が高くなることで目の痛み、頭痛、吐き気を伴う急性型の2種類が存在します。

 

急性型の場合は一刻も早い処置が必要で、最悪、一晩で失明することもあります。

 

ちなみに、眼球の中を循環する水の排出路が、閉じたり開いたりする場合もあります。

 

5 原発解放隅角緑内障

 

次に、原発解放隅角緑内障についてシェアさせて頂きます。

こちらは台所で例えると、流し口は大丈夫なのに、排水溝が詰まってしまうタイプです。

男女比は同程度で、40歳以上の方に多く起こります。

こちらは、強度の近視の方、緑内障の家族がいる方などに発症しやすいとされています。

初めは自覚症状がないまま、視野が徐々に狭くなるのが特徴です。

 

緑内障は眼圧が高くなることで視神経が圧迫され、しぼむことで起こる病気なのですが、これまでもシェアしてきたように眼圧が21㎜Hg以下の正常値でも緑内障になる、正常眼圧緑内障が多くなっています。

これは、視神経がしぼむ眼圧のレベルが、人によって異なるためです。

わかりやすく言うと、免疫力と同じで、抵抗力が強ければ大丈夫ですが、抵抗力が弱いと眼圧が正常でもつぶされてしまうのです。

最近では、このようなタイプが原発解放隅角緑内障の一種と考えられています。

繰り返しになりますが、40歳以上の日本人は17人に1人が緑内障になっているとされていますが、そのうち6割がこの正常眼圧タイプだと言われています。

 

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