緑内障を診断する3つの検査とその費用

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緑内障検査緑内障は自覚がしにくい眼病であることは、『緑内障の2つの症状』であなたとシェアさせて頂きました。

 

そのため、40歳を過ぎたら早期発見のためにも、できれば年に1回、もしくは2年に1回は眼科で検査を受けることをお勧めします。

 

特に家族に緑内障の方がいるのであれば、1年に1度は検査を受けるべきでしょう。

 

それで、健康診断などで眼圧が高いと言われると、眼科に行かれると思いますが、そこではまず問診を受けます。

 

問診のポイントは、以下の通り。

 

 

1 緑内障の問診のポイント

 

・どのような症状が、いつから現れたか

・目の痛みの有無

・目の病気の既往歴

・全身の病気の既往歴

・現在の使用中の薬

・家族に緑内障の人がいるか

 

この問診が行われたあとは、いよいよ検査になります。

 

どういう検査が行われることで眼病の診断が行われるのか、あなたも知っておくことで、あなたが診察して貰っているお医者さんがどういう目的を持って検査しているのか、推測することが出来ます。

 

中には『このくらい知っていて当然』という傲慢なお医者さんもいらっしゃいますから、予備知識として持っておいた方が良いでしょう。

 

人口の多い都市部であれば、他のお医者さんに見て貰う、という選択が出来ますが、村に一件しかない、という場合はそうもいかないでしょう(一番良いのは、時間がかかってでも、他のお医者さんに見て貰うことなんですが)

 

ですので、ここでは緑内障診断のために行われる検査についての知識をシェアさせて頂きます。

 

 

2 緑内障の検査

 

まず、一般的な視力検査は行われるでしょう。

 

ただ、この視力検査の問題点は『本当の視力を知る二つの基準 実用視力とジオプトリー』でシェアさせて頂いているので、省略させて頂きます。

 

細隙灯顕微鏡検査(さいげきとうけんびきょうけんさ)とは、拡大鏡を使用して帯状の光を目に当て、目の病気を調べる検査です。

 

眼科の検査の中では基本的な検査の一つで、眼圧、眼底、視力とともに、基本的かつ重要な検査の一つでもあります。

 

この検査がどういうことをするかと言うと、細隙灯からの細い光で眼球の様々な場所を照らし出します。

そして、それを顕微鏡で拡大して観察するのです。

 

結膜、角膜、前房水、虹彩、瞳孔、硝子体に水晶体などの組織を観察します。

 

特殊なレンズを用いることによって、後眼部の硝子体や網膜の細かな状態までしっかりと検査できます

 

それから、緑内障検査に重要とされる眼圧検査、眼底検査、視野検査があります。

 

まず、眼圧検査ですが、眼科にいったことがある方はご存知かもしれません。

 

健康診断でも行われていますが、目に『ポフッ』と音が出るくらいの空気を当てる検査がありますよね?

 

あれは目に空気を当てることで眼圧を測定する簡易的な眼圧検査になります。

 

しかし、緑内障の診断ではより正確なデータが必要になるので、より確度の高い方法で検査を行います。

 

まず点眼麻酔を行い、ゴールドマン圧平式眼圧系を目に接触させて眼圧を計測します。

 

21㎜Hgを超える眼圧であれば、緑内障が疑われる訳ですが、『視力0.3以下の近視が緑内障になるリスクは2.6倍』でもあなたとシェアしたように、日本人の緑内障の半数以上が正常眼圧緑内障であるとされています。

 

眼圧だけでは、緑内障の『有』は判断出来ても『無』は判断できないのです。

 

次に眼底検査。

 

眼底検査は倒像鏡や細隙灯顕微鏡を用いて、瞳孔から眼底を観察することによって、視神経の眼球からの出口である視神経乳頭の大きさ、深さ、形、血管の様子を調べます。

 

こう書くとものすごく仰々しい検査のように思えますが、極論すればあなたの目を医師が見るだけです(笑)

本当にあっさりと、十秒くらいで終了します(笑)

 

ただ、眼底検査はしっかり調査するために、瞳を広げて検査を行います。

 

このため、検査後は非常にまぶしく感じるので、車の運転がしにくくなったり、あるいは仕事がしにくくなるなどの弊害があります。

 

こういうデメリットもあり、眼底検査を受けたくない、という方もいますが、このデメリットを覆すほどにはメリットがある検査なのです。

 

もし、仕事の関係などでまぶしいのが困る、という場合は休日に行くか、あるいは『まぶしいのは困る』むねを眼科のお医者さんに申告し、瞳を開かない状態で検査を受けられないか聞いてみると良いでしょう。

 

こんなわずらわしいと思える手間をかけてでも眼底検査を受けた方が良いと私が勧める理由は、眼底は唯一、外部から血管を観察することができる部位になるからです。

 

この『外部から血管を観察することができる』ために、眼底検査を行うことで、いくつかの病気の診断が可能になるのです。

 

3 眼底検査でわかる病気の種類

 

まず、動脈硬化。

 

動脈硬化は、網膜動脈のみに起こることはそうありません。

 

そのため、全身の動脈硬化の状態を反映していると考えることが出来るのです。

 

動脈硬化は心筋梗塞や脳梗塞の原因にもなりえるので、予防と言う観点からみると、眼底検査を行うことで心筋梗塞や脳梗塞を予見できることにもなります。

 

他に、糖尿病網膜症があげられます。

 

これは糖尿病の合併症として発症する眼病ですが、年間3000人ほどが失明すると言われています。

 

日本では第二位の失明原因になっています。

 

そして、緑内障です。

 

緑内障の場合は視神経が委縮して、乳頭のくぼみが大きくなり、視神経乳頭陥凹拡大(ししんけいにゅうとうかんおうかくだい)とされます。

 

視神経乳頭陥凹拡大と言われても、私はピンとこなかったので、ちょっとばかり知識についてシェアさせて頂きます。

 

視神経の乳頭は、眼底中心部より少々鼻側に寄った場所に存在します。

 

網膜に映る光の信号を、脳に伝える視神経のつなぎ目なんですが、この視神経乳頭の中心には「へこみ(陥凹)」が存在します。

 

ここから血管や視神経が複雑に出入りしているんですが、この「へこみ」が『視神経乳頭の陥凹』になります。

 

ここが陥凹拡大、つまり大きくなっていると緑内障の疑い有り、と判定されます。

 

他にも眼底検査では、加齢黄斑変性症などの失明を引き起こす可能性のある大半の眼病を発見できるので、非常に大事な検査です。

 

もし、あなたが一度も眼底検査を受けたことがないのであれば、一度は受けておいた方が良い検査だと、勧めさせて頂きます。

 

特に家族に緑内障の方、糖尿病の方がいる方、私のように近視の方はリスクが高いので、強く勧めさせて頂きます。

 

眼底検査の亜種としては、眼底カメラも存在します。

 

こちらは検査機械に顎を乗せて写真をとります。

 

基本的には眼底検査と同じ役割を持った検査です。

 

4 視野検査

 

視野検査は、大まかに二つに分けられます。

 

動的視野検査と静的視野検査です。

 

視野検査は片方の眼をカバーして実施されますが、自動視野計などのコンピュータを使用するのですが、動的視野検査の場合は、光の指標が視野の範囲外から中心に向かう形で、見えるところまで移動してきます。

 

静的視野検査の場合ですと、この光の指標は動きません。

 

光の指標が明滅するタイプのものです。

 

この二つの検査で、どれくらい弱い光まで視認可能なのか、光の感度を測定することで視野の範囲を調査するのです。

 

この視野検査で視野の欠損が確認されると、緑内障であると大体は判明します。

 

さらに最近では、光干渉断層計(OCT)というものもあります。

 

光干渉断層計(OCT)では網膜の神経や視神経乳頭の厚みを測定することで緑内障を診断するのですが、この検査方法をとる眼科も増えています。

 

緑内障と判定された後は、さらに緑内障のタイプを判定するために、隅角検査と呼ばれる検査が行われます。

 

これは点眼麻酔を行い、角膜に特殊なコンタクトレンズを置くことで隅角の開き具合を調べる検査です。

 

この隅角検査を行うことで、緑内障が閉塞隅角緑内障か、あるいは解放隅角緑内障なのかを判定します。

 

この判定は、その後の治療方針に欠かせない重要な検査でもあります。

 

5 緑内障検査にかかる費用

 

最後に緑内障検査の費用ですが、保険適用(3割として計算)後の費用で

 

眼底検査のみ

1500円~2000円

 

紹介状が無い場合は、これに初診料として2500円前後が加わります。

 

視野検査のみ

 

動的視野検査

 

片目で585円、両目で1170円

 

静的視野検査

 

片目で870円、両目で1740円

 

という形になります。

 

緑内障の検査費用としては、初診料も含めると7500円ほど、初診料がかからない場合ですと4000円ほどかかる計算になります。

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