アントシアニンの効果とは~アントシアニンに視力回復効果は無い?~

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アントシアニン 視力回復

 

アントシアニンについては、アントシアニンと視力回復の関係性で、あなたと共に以下のようにシェアしました。

 

アントシアニン量を比較して目に良いと考えるのは、目に関する大きな誤解の一つです、と。

 

 

目に良い食品としてブルーベリーを思い浮かべる方は多いのは、ブルーベリーの成分のアントシアニンとビタミンAを合成するβカロテンが目に良いとされているからです。

 

βカロテンについての情報は、ビタミンAの項目ですでにあなたとシェア出来ていますので、アントシアニンについてシェアしていきましょう。

 

 

1 アントシアニンとは

 

 

アントシアニンはフラボノイドやポリフェノールと呼ばれる微量栄養素の一種です。

 

紫色の植物には、大抵このアントシアニンが含まれています。

 

見た目が紫ではなくても含まれていることもあり、レタス、大根、ニンジンに少量ですが含まれます。

 

動物実験では薬理作用が見出され、ヒトでは筋疲労を抑制し、運動による過酸化脂質の増加を抑制した、という実験結果が得られています。

 

ただし、この薬理作用は完全には解明されていません。

 

日本ではアントシアニンを薬効成分とした医薬品も認可されていませんが、欧米では代替医療が伝統的に認められているので、医薬品として利用されるものもあります。

 

まとめると、『視力に良いと言う人もいれば、影響は無い、という人もいる』というのが現状です。

 

 

2 アントシアニンの種類と視力に対する効果

 

『視力に良い』と言う人が、サプリメント関係の研究者ばかりであることもマーケティング的な側面から世間に流布したイメージだと言われる理由の一つでしょう。

 

またアントシアニンは様々な種類があるので、『視力に良い』と言う人達も、どのアントシアニンが視力回復に貢献する薬効を持っているのかで議論があります。

 

では、アントシア二ンの種類をあなたとシェアしていこうと思います。

 

 

ペラルゴニジン

 

ラズベリーとイチゴ、ブルーベリー、クロイチゴ、スモモ、クランベリー、ザクロでも見られるアントシアニン。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、糖尿病予防、神経変性疾患予防などの作用があります。

 

シアニジン

 

ブドウ、ビルベリー、ブラックベリー、ブルーベリー、サクランボ、ニワトコ、サンザシ、ローガンベリー、アサイベリーおよびラズベリーなどに多く含まれる。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、アテローム性動脈硬化予防、糖尿病予防、などの作用があり、紫外線から肌を守る作用があります。

 

デルフィニジン

 

ベリー類などフルーツ、豆類などに含まれています。

カシスに含まれるアントシアニン(デルフィニジンの一種)による近視抑制効果が各種サプリメントメーカーなどにより発表されています。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、心血管疾患予防、神経変性疾患予防、などの作用があります。

 

ペオニジン

 

ベリー類、フルーツなどに含まれています。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、糖尿病予防、心血管疾患予防、などの作用があります。

しかし人体からは急速に排出されるため、細胞への透過や滞留はよく分かっていません。

 

マルビジン

 

赤ワインの主な色素で、ベリー類などフルーツなどに含まれています。

抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用、神経変性疾患予防、などの作用があります。

この他にも様々な種類のアントシアニンがありますが、抗酸化作用、抗炎症作用、抗がん作用があるとされています。

 

 

このうちの、抗酸化作用、抗炎症作用が注目され『視力に良い』とされていると考えられますが、アントシアニン類の大半は網膜に存在する『ロドプシン』の再合成には役立つものの、視力の回復には疑問符がついています。

 

以上の情報をまとめると、アントシアニン量で視力回復に効果があるか否かを決められないと私は考えています。

 

 

3 アントシアニンは視力回復効果がないのか?

 

しかし、カシスに含まれるデルフィニジン-3ルチノシドについては、視力回復には不可欠な毛様体筋(カメラで言う所のピントの役割を担う)の調節機能を回復し、機能を維持する効果がある、という調査結果を出している機関もあるので(効果はない、と発表している機関もあります)、アントシアニンを摂取するのであれば、デルフィニジン-3ルチノシドを摂取するべきでしょう。

 

このデルフィニジン-3-ルチノシドが含まれている食品は、現在はカシスのみとされています。

 

サプリメントでアントシアニンを摂取するのであれば、この『デルフィニジン-3-ルチノシド』が配合されているか(つまり、カシスが配合されているか否か)を基準に考えると良いでしょう。

 

視力の回復効果、という訳ではありませんが、この『デルフィニジン-3-ルチノシド』が目にとって非常に役立つ成分である、という論文は存在します。

 

弘前医学第59巻第1号では、『正常眼圧緑内障患者におけるカシスアントシアニンの網膜血流に対する作用』という論文が出されています。

 

内容は、弘前大学医学部に通院中の正常眼圧緑内障患者30名に対し、カシスアントシアニン錠50㎎を毎日1回、6カ月間服用してもらうというものです。

 

服用前と服用6カ月後で比較した結果、視神経(視神経乳頭)と網膜(乳頭周囲網膜)の血流量は増加したが、血圧と眼圧に差は見られなかった、と報告されています。

 

緑内障は、眼圧が上がることで神経が傷つけられ、視野が欠けていくので、眼圧を上がるのを予防出来れば、緑内障の進行を止められる、というのとほぼ同義です。

 

また、内服期間中に視野障害が悪化したケースが一例も無く、血液中のエンドセリン-1濃度が増加、もしくは正常化したとも書かれています。

 

結論として、『カシスアントシアニンの内服投与は正常眼圧緑内障患者にとって、安全かつ神経保護治療の有力な選択肢に成り得る可能性が示唆される』とまとめられています。

 

札幌医科大学眼科学講座の大黒教授グループは『カシスアントシアニンの緑内障性視神経障害に対する効果』の臨床試験を行った結果を論文にまとめています。

 

対象は緑内障で視野障害を初期から中期でわずらった患者38名。

 

19名ごとに2グループに分け、一方のグループにはカシスアントシアニン50mgを含む試験食品を、もう一方のグループにはカシスアントシアニンを含まないプラセボ(偽薬)食品を2年間、標準的な緑内障の治療とともに毎日摂取した結果をまとめています。

 

カシスアントシアニンまたはプラセボの割り付けは2年間の経過観察を終了するまで、被験者・試験者ともに不明にする二重盲検法で実施しています。

 

結果、緑内障の進行状況をみるのに最も重要とされる全体的な視野障害の程度を表すMD値では視野低下を抑え、目の血流の増加=改善がみられたと報告をまとめています。

 

これらのデータを考えた結果、ベリー類の中では、カシスを食べることが最も目にとって良いのではないかと私は考え、あなたとシェアさせて頂いた訳です。

 

ただ、巷で言われている、『アントシアニンを摂取すれば視力が回復する! だからこのサプリメントがオススメだよっ!』というような宣伝文句には気を付けましょう。

 

様々な論争が起こっているのがこのアントシアニンで、もし本当にアントシアニンのサプリメントを摂取するだけで視力が回復すると認められるのなら、医薬品として製造されているんじゃないのかなぁ、とまずろーは思っていますので。

 

しかし、現実には製造されていない訳ですから……後は言うまでもないかと思います。

 

もっとも、これまでシェアさせて頂いたように、眼や身体にとって良いものであることは間違いありません。

 

摂取できるのであれば、積極的に摂取したい栄養素の一つです。

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