βカロテンの健康への効果

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βカロテン 効果

前回あなたとシェアした、認知症に効果的な食べ物として人参が出て来ました。

 

その中で、βカロテンという栄養素が良い、とあなたとシェアした訳ですが、このβカロテンという栄養素は、どういう栄養素なのかはまだシェアしていませんでしたので、今回シェアしようと思います。

 

 

1 βカロテンのビタミンAへの変換プロセス

 

まず、β-カロテンの体内での働きとして、必要量に応じてビタミンAに変化する、というのがあります。

 

もうちょっと具体的に言うと、体内に入ったβ-カロテンのおよそ3分の1が小腸で吸収されます。

 

それから、体内で必要な量だけがビタミンAに変化します。

 

そもそもビタミンAは油にとけやすいビタミンなので、過剰摂取に対する注意が必要な成分です。

 

しかしβカロテンの場合は、必要な量しかビタミンAに変換されないので、過剰摂取の心配が不要だ、というメリットがあります。

 

ちなみに、βカロテンのように、体内でビタミンAに変換される成分をプロビタミンAと呼ばれますが、プロビタミンAはおよそ50種類存在します。

 

その中でも、βカロテンはビタミンAとして作用する割合が高い栄養素なのです。

 

ビタミンAが足りないと、ほかの健康成分や各種ビタミン類がしっかり作用しないと言われているので、バランスの良い食事が必要、と言われている理由の一つにもなります。

 

2 βカロテンの抗酸化作用

 

そして、β-カロテンはカロテノイドの一種なので、強い抗酸化作用があります。

 

抗酸化作用については、以前あなたとシェアしましたが、活性酸素という、体内で増えすぎてしまうと害をもたらしてしまう物質を除去する作用のことです。

 

活性酸素は、体内に入ってきたウイルスを撃退するなど、人が健康であるのに不可欠な存在ですが、喫煙、紫外線、ストレス、食品添加物、不規則な生活習慣などによって増加し過ぎてしまうと考えられています。

 

活性酸素が増加しすぎると動脈硬化などの生活習慣病にかかったり、ガンになったり、あるいは老化を促進する材料にもなると考えられています。

 

認知症予防のためだけではなく、そう言った意味合いでもβ-カロテンは大事な栄養素の一つと言えるでしょう。

 

 

3 βカロテンを含む食品の効果的な調理法

 

βカロテンは油で調理すると吸収率が高まると書いた通り、βカロテンは脂溶性の成分です。

 

βカロテンを摂取することで得られるメリット=ビタミンAを摂取することで得られるメリットとほぼ同じです。(βカロテンがビタミンAに変換されるため)

 

4 βカロテンの健康への効果とデメリット

 

夜盲症の予防、黄斑変性の予防(黄斑変性症の場合は、他にビタミンCとE、そして亜鉛が必要)と目に良い効果をもたらします。

 

他にも骨作りの補助という役割もありますし、粘膜を頑丈にすることで、胃や腸、肺、喉、口、鼻などの健康の維持に必要な成分の一つとされています。

 

また、抗酸化作用から乾燥肌やニキビに対して効果があるとされ、ガン予防の効果も期待されています。

 

まとめていくと良いことばかりなのですが、疑り深い私としては、何かしらのデメリットがないだろうか、と思ってしまいます。

 

調べてみた結果、ガンについてのデメリットを発見してしまいました。

 

アメリカの「Journal of the National Cancer Institute」という医学誌に掲載された報告で、喫煙経験者(現在禁煙している人も含める)と非喫煙者(生涯で一度も喫煙したことがない人)が、βカロテンのサプリメントを飲んだ場合の反応をまとめたものです。

 

どういった実験だったかというと、フランスの女性約6万人を対象にしたもので、およそ7年間調査されました。

1万人当たりの癌発生率で統計を取り、βカロテンの摂取量で多く摂取している群と、少なく摂取している群を、喫煙歴の有無で分けました。

 

結果喫煙歴があると、βカロテンを多く摂取した群で368.3件、少なく摂取した群で174件、一度も喫煙したことがない人では、βカロテンを多く摂取した群で81.7 件、少なく摂取した群で182件発生した、と報告されています。

 

つまり、喫煙した事がある人は、βカロテンのサプリメントを飲むとガンになるリスクが高くなり、一度も喫煙したことが無い人は、βカロテンのサプリメントを飲む事でリスクが低下するのです。

 

研究を行ったMarie-Christine Boutron-Ruault博士は、βカロテンが非喫煙者ではガンを防ぎ、喫煙者でガンの発生率を高める原因は不明だ、としています。

 

確かに、効果があるのであれば、どちらの群でもガンの発生率を低下させているはずですし、効果がないのであれば、どちらの群でもガンの発生率はそのままのはずです。

 

ただ、このデータから、喫煙経験者はβカロテン・サプリメントの摂取は避けた方が良いと考えられます。

 

ちなみに、普通の食事からβカロテンを摂取する場合は気にせずともよいらしいので、この辺りに何かの鍵がありそうです。

 

果物や野菜にはたくさんのビタミンC、ビタミンEが含まれているので、これがβカロテンと喫煙の組み合わせによる毒性を防ぐのではないか、としています。

 

今後研究が進めば、どうしてこういう結果が出たのか、あるいは何か他の要因が関係していたのか明らかになると思いますが、とりあえずは、βカロテンをサプリメントで摂取する際、喫煙したことがある人は避けた方が無難でしょう。

 

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