これまでまずろーのブログでは、血糖値に関しては様々な食材を通して、人体実験(自分の身体を用いた血糖値測定)を行ってきましたが、そもそも血糖値が高いとどういうデメリットがあるんだ、となると……
そう、糖尿病についてはほとんど触れていないんですねort
今回は、そんな糖尿病によって引き起こされる目の病気、糖尿病網膜症についてあなたと情報をシェアします。
糖尿病によって血糖値の高い状態が続くと、糖化脂質や糖化たんぱく質が血液を通じて全身を巡ります。
そして網膜(カメラで言う所のフィルムの役割を担う)で、毛細血管が詰まったり、新生血管(新しくつくられたもろい血管)から出血が起こったりして視力が低下していく病気です。
1999年の厚生労働省の調査によると、医療機関で糖尿病の治療を受けている患者さんは212万人にものぼります。
しかし2002年の調査によると、実際には糖尿病が強く疑われる人が740万人、その可能性を否定出来ない人を合わせると、何らかの糖尿病疾患を持つ人は1620万にものぼります。
成人の6人に1人は糖尿病、もしくはその予備群なのです。
まぁ、この数は決して説得力が無いものではないと思います。
まずろーも何気なく食後の血糖値はかってみようと思ったら……食後血糖値が140を越えることがあったので、糖尿病予備軍の疑いがあるのではないか、と疑念を抱いた訳ですから(ブドウ糖負荷試験はしていないので、正式にはわからず)
糖尿病網膜症は、ものが見えにくくなる、目の前に黒いものが見えるといった症状が現れ、進行すると眼底出血を起こして失明につながります。
現在、この糖尿病網膜症によって、年間3000人が失明しているとされ、日本人の中途失明原因の2位です。
糖尿病網膜症の症状は、糖尿病になってからの年数と、その期間中の糖尿病のコントロール状態がどうであったか(放置してしまったかどうか)に比例することが、多くの研究によって明らかにされています。
この目の病気の怖い所は、自覚症状が無いため、本人が気づかない内に症状が進行してしまうことです。
さらに悪いことに、糖尿病網膜症の症状があらわれると、この目の病気を根本的に治療する方法がありません。
医師に出来るのは、進行を食い止めることのみです。
しかし、この目の病気を発症したとしても、血糖値をしっかりコントロールし、眼科で治療を早期に施せば、多くの人が視力を維持できます。
具体的な治療法は、初期の場合は血糖コントロールになります。
これは糖尿病そのものの、内科的な治療になるのですが、
① 食事療法
② 運動療法
③ 薬物療法(インスリンや経口血糖降下薬)
これらを、内科医の指示のもとに使用します。
この糖尿病網膜症は、3つの段階を経て進行します。
1 単純網膜症
2 前増殖網膜症
3 増殖網膜症
糖尿病によって血糖値が高い状態が続くと、網膜(カメラで言う所のフィルム)の中に、小さな出血やシミがあらわれます。
これは、細い血管(毛細血管)の周囲の細胞が破壊され、血管が弱くなることで起こります。
弱った部分に血液が流れなくなると、血管はコブのようにふくれ上がります。
また、血管が破れることで小さい出血をおこしたり、出血や浮腫が吸収されたあとに、タンパクや脂質が沈着しておこるシミが見られます。
これらの段階が単純網膜症にあたります。
このような初期段階であれば、進行をくいとめ、網膜の病変を治せる可能性があります。
ただし、インスリン非依存型糖尿病は、いつ病気がはじまったか正確な所がわからないので、糖尿病と診断されて時間がたっていないから、糖尿病網膜症も初期段階、とは言い切れないのです。
糖尿病とわかったときから、必ず眼底のチェックを定期的に行うことが大切です。
糖尿病の治療が放置され、網膜症が進行してしまうと、網膜(カメラで言う所のフィルム)の細い血管(毛細血管)がつまりはじめてしまいます。
すると、網膜(カメラで言う所のフィルム)で酸素が不足してしまい、危険な状態になります。
この段階が前増殖網膜症です。
前増殖網膜症になると出血やシミが増え、細い血管(毛細血管)が詰まることで、網膜に綿ぼこりのような小さなむくみがあらわれます。
新しい血管ができはじめたころの治療法は、レーザー光線による光凝固療法が行われます。
光凝固療法は、根本的な治療にはなりませんが、進行を防ぐ効果が認められています。
この光凝固療法は、細い血管が詰まって血流不良になっている網膜(カメラで言う所のフィルム)を、レーザー光線で焼き付けて間引くことで、眼球内の酸素不足を解消する治療法です。
ただし、レーザーを当てる網膜の範囲は、視力に大切な中心部分は除きます。
この治療を行うことで、出血や白斑が消えますが、低下した視力の回復はできません。
ただ、前増殖網膜症の状態になると、遅かれ早かれ最終段階の増殖網膜症になります。
最終段階の増殖網膜症になると、細い血管(毛細血管)は蛇行したり、あるいは拡張したりとさらに異常な様子をみせます。
酸素が不足することで、酸素を供給しようと新しい血管(新生血管)をつくってしまうのはその一例と言えます。
この新しい血管は、死んだ細胞の機能をカバーするために、応急措置としてできる血管です。
しかし、新しい血管の壁がもろいため、簡単に破れて出血して、網膜の前にある硝子体(カメラで言う所のカメラ内部)にまで出血してしまうのです。
硝子体まで出血してしまうと、糸くずのようなものが見え、重症になると目の前で手をかざしてもわからないほど視力が低下します。
さらに、網膜の表面には新しい血管を支える線維性の膜が形成されます。
この膜が収縮すると、網膜が引っ張られ、網膜剥離をおこしてしまうのです。
また、新しい血管が網膜だけではなく、虹彩(カメラで言う所のしぼり)にもできると、緑内障(血管新生緑内障)を引き起こします。
ここまでくると、失明する前の段階なのですが、ここまで症状が進行しても、出血がおこらない限りはまだ自覚症状が無いのです。
糖尿病網膜症がさらに進行し、眼球内に大出血が起きたり、網膜(カメラで言う所のフィルム)がはがれはじめているような場合は、硝子体手術を行うことで病変部を取り除きます。
硝子体手術は局所麻酔、もしくは全身麻酔をして、特殊なカッターでにごった硝子体(カメラで言う所のカメラ内部)を切り取り、類似した透明な液体に入れかえる方法です。
レーザー治療も、この硝子体手術も、成功率は7割~8割とされています。
つまり、残り2割~3割は残念ながら失明してしまう計算です。
そうならないためにも、糖尿病と診断された場合は、定期的に眼科でチェックを受けるべきでしょう。
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