腸内フローラが糖尿病を予防する

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腸内フローラ 糖尿病

さて、あなたは腸内フローラ、という言葉をご存知でしょうか?

 

あなたの腸内の環境をよくすることによって、下痢や便秘が改善、お肌がツヤツヤになる、というような話を聞いたことはないでしょうか?

 

 

フローラ、とはお花畑という意味ですが、ここで言う腸内フローラというのは、腸の状態を言います。

 

食生活が乱れたりすると、腸内細菌の構成が変化し、生活習慣病、それこそ便秘や下痢と言った症状が出てくるのですが、最近、この腸内フローラの変化によって、様々な病気につながるのではないか、という推測がされています。

 

ここからが本題です。

 

この腸内の細菌の中に、血糖値を下げる効果を持つ細菌があることが指摘されたのです。

 

 

1 腸内フローラが糖尿病を予防する

 

 

アメリカのイリノイ大学の研究で、糖尿病の発症リスクが高いとされた男性を対象とした調査があります。

 

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45歳~75歳の男性116人を対象としたこの研究は、1年間、血糖コントロールの推移を調べました。

 

116名の参加者には糖負荷試験を行い、血糖コントロールの状態で、4つのグループに分類されました。

 

 

1つ目が、血糖コントロールが徐々に改善したグループ

 

2つ目が、血糖値がずっと正常だったグループ

 

3つ目が、血糖コントロールが徐々に悪化したグループ

 

4つ目が、血糖値がずっと高い(空腹時血糖値が高い)グループ

 

この4つのグループに分類したのですが、参加者の便を調べたところ、参加者の便を調べ腸内フローラの状態を調べたところ、1つ目と2つ目の血糖値が良好なグループには、代謝や免疫といった、身体に良い影響を与えている、いわゆる『善玉菌』とされている腸内細菌が多くみられたそうです。

 

ここまで言うと、大体あなたも想像がついてくると思いますが、3つ目と4つ目の、血糖コントロールがうまくいっていないグループは、腸内に善玉菌が少なく、悪玉菌が増えていたそうです。

 

特に、血糖値がずっと正常だった男性は、腸内に「アッカーマンシア」と呼ばれる善玉菌が大量にあることが判明しています。

 

 

 

2 腸内フローラは肥満にも影響してくる

 

マウスに、肥満の人の腸内細菌を移植し、もう一方のマウスにはやせている人の腸内細菌を移植、比較した研究もあります。

 

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マウスは完全な無菌状態で育てたので、違いは移植した腸内細菌のみ。

 

そのマウスたちを、同じ食事、同じ運動をさせて、同じ条件下で育てたのですが、明確な違いが表れたのです。

 

やせている人の腸内細菌を移植されたマウスは、脂肪量には変化がありませんでした。

 

しかし、太っている人の腸内細菌を移植されたマウスは、どんどん太ってしまったのです。

 

この太ってしまったマウスには、バクテロイデス属という名前の細菌群が少ないことがわかっています。

 

つまり、このバクテロイデス属の細菌群に肥満を予防してくれる力がある訳です。

 

バクテロイデス属の最近群は肉食中心の欧米人に多く見られた細菌であったため、悪玉菌とされていましたが、この研究が発表されたことで善玉菌としての側面が出てきた訳です。

 

このバクテロイデス属が作り出す短鎖脂肪酸は筋肉に働きかけることで脂肪を燃やし、肥満を防いでいる可能性が指摘されています。

 

こうした結果を考えると、腸内フローラが糖尿病治療の一つとして考えられる、という将来も近いうちに出てくる可能性もありますね。

 

ただ、まだそれは先の話でしょうから、腸内フローラを整えるためにも、善玉菌と悪玉菌のバランスを改善する食事を心がける必要があるでしょう。

 

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